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会長ごあいさつ
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より社会に役⽴ち、国⺠の安⼼・安全を守る協会へ進化していく。
令和5年12⽉20⽇に60周年を迎える私たちから、みなさまへ伝えたいこと。

協会設立60周年を迎えて01

特別民間法人 高圧ガス保安協会 会長の近藤賢二でございます。
KHKは、昨年12月に設立60周年を迎えました。1963年に当時の「高圧ガス取締法」により特殊法人として設立され、2002年の特別民間法人への移行を経て現在に至っております。
その間、高圧ガスに係る設備・容器等の検査、国家試験・資格講習や事故調査、技術基準の策定等の事業を中心に展開し、専門的な知見と経験を蓄え、国、自治体と事業者の保安活動の橋渡しをして参りました。加えて、ISO審査業務も実施してきております。
これまでの60年間、これらの事業を積み重ね、発展させることができましたのも、ひとえに産業界、会員、行政機関の多くの皆様の暖かいご支援・ご指導の賜物と感謝しております。
これまでKHKを支えてくださった全ての皆様に厚くお礼申し上げます。

新分野 水素、CCSの
事業に参入
02

政府は、2020年に温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「2050年カーボンニュートラル」を宣言いたしました。その実現に向けて、今年の通常国会に二つの法律案が提出されることとなりました。
まず一つ目は、「水素社会推進法」です。水素社会推進法では、水素の価格と既存燃料との価格差に着目した支援や拠点整備支援といった水素の普及のための支援と共に、保安分野においては、高圧ガス保安法の許可、検査などを都道府県知事に代わり、経済産業大臣が一元的に行う特例などが盛り込まれています。
二つ目は、「CCS事業法」です。CCS事業法では、二酸化炭素を回収し、輸送し、地下に貯留するための制度の創設、貯留事業と導管輸送事業に係る事業規制・保安規制の整備などが盛り込まれております。
KHKは、国における水素社会推進法案とCCS事業法案作成に先立つ審議会において、委員として選出され、その検討に参画し意見を述べてまいりました。これに加え、法律案の成立後をも見据えて技術基準の作成などにも、しっかりと取り組んでまいります。
昨年9月には、日本政府が主催し23か国の方々が参加した水素閣僚会議が東京で開催されました。同会議において、KHKは保安に関するセッションを主催いたしました。また、水素の国際基準を定めているISOの国際会議に参加するなど国際的な活動も積極的に行っているところです。
今後も、2050年カーボンニュートラルの実現のため、水素関連等の中核機関Center of Excellenceとして、全力で取り組んでまいります。

将来に向けて03

新たな時代に向け、社会は絶えず変化してまいります。
高齢化社会や人工知能をはじめ情報通信技術の進展に伴うヒトの仕事や産業の変化、地球温暖化対策への要請など様々な変化に対応していくことが必要です。
KHKでは、現状と同じことをしていては、明るい将来はないとの思いから、活動方針として、「変える勇気をもち、変わる努力をする」を掲げ、業務にあたっております。
常に社会は動いており、我々もそれに適切に対応しながら、常に変化し続けていくことが必要です。未来はどのような社会なのか、何が必要なのかを想像し、その上で今、何を行うべきかを考え、変革する心をもって進むことが大切です。
KHKは、すべての関係する皆様と想像した未来に向けて、力を合わせ、着実に、そして迅速に、しっかりと一歩一歩踏み出して参ります。
高圧ガスは、産業の根幹を支え、また、人々の生活に欠くことができないエネルギーです。
KHKは、これまでも、そしてこれからも、高圧ガスの保安の確保のため、歩みを止めることなく、皆様とともに努力し続けてまいります。